同じ旅先を再び訪れる楽しさ【菅原神社(琴平町)ほか】
旅は、多くの人にとって ” 非日常 ” を楽しむ時間だ。
行ったことのない場所へ行き、美しいものを見て、美味しいものを食べ、体験したことのないものを体験する。
そして旅が終わり、日常に戻ると「次はどこへ行こうか?」と考える。
たいてい「今回は沖縄だったから、次は北海道へ」というように、違う旅先が選ばれることが多いと思う。
貴重な休みの日の旅先を決めるのだから「せっかくならまだ行ったことのない所へ」と考えるのはごく自然なことだろう。
けれど僕は、学生の頃から何度も琴平へ旅しにきた。
だから、旅の楽しみ方の1つとして「同じ旅先を再び訪れる」ことも推していきたいと思っている。
この記事の目次
同じ旅先の楽しみ方
四季の移り変わりを楽しむ
自然が豊かな旅先の楽しみ方の1つが「四季の移り変わり」だ。
琴平町なら、『金刀比羅宮』の本宮からや、『琴平公園』の展望台から絶景が楽しめる。
そしてそれは、季節によって様々な表情に変わる。
「自然が豊かな観光地」は琴平に限らず全国にあり、それらを順にまわっていくのも、もちろんいい。
けれど、「前回見たときはつぼみだった花が咲いている」とか、「この季節・この場所にしか現れない渡り鳥だ」とか、前回との違いを発見していくのもおもしろい。
” 同じ場所の、違う風景 ” を、自分の記憶や、前回訪れたときに撮った写真と比べて楽しむのだ。
ちなみに、琴平町の四季を楽しめる場所として、個人的にオススメなのは『菅原神社』。
ここは、こんぴらさんの表参道から一本外れたところにあり、人通りは少ない。
そのひっそりとした空間の中で、春には梅や桜、初夏には紫陽花、秋にはイチョウ…と、四季折々の表情を見せてくれる場所だ。
イベント・行事を楽しむ
「その時、その場所だけ」を楽しめるのが、何と言ってもイベント。
琴平町では、一年中いろんな行事が開催されている。
こんぴらさんへの初詣で大いに賑わうのから始まり、『四国こんぴら歌舞伎大芝居』、無形民族文化財の『奉納蹴鞠』、『金刀比羅宮例大祭』など様々だ。
門前町*ならではの、他では見られない伝統的な行事が多く、おもしろい。
*門前町…有力な寺院・神社の周辺に形成された町
特に歌舞伎の時期は、町全体が色鮮やかなのぼりで彩られる。
自然の景色だけでなく、様変わりする町の景色も楽しんでほしい。
琴平町のイベント・行事については、琴平町観光協会のウェブサイトが詳しい。
人との出会い
何度も同じ旅先を訪れていると、現地で知り合いだってできるかもしれない。
そうなれば、そこはまた特別な旅先へとなってゆくはずだ。
これは宣伝でもあるけど、琴平へ訪れる際は、『栞や』へ僕たちに会いに来てもらえると嬉しい。
タビビトのみなさんと、ぜひお話しがしたい。
おわりに
かつて、こんぴらさんは「一生に一度はこんぴら参り」と入われ、参拝は人々の大きな夢の1つだった。
その旅は長旅で大変だったことから、代理参拝を頼むことも多かったという。
でもそれは、今ほど交通手段が発達していなかった頃の話。
今なら「一生に一度」なんて言わず、「一年に何度でも」くらいのつもりで琴平を楽しみに来るのもありだと思う。
今後も、僕は「誰もが辿る観光ルートを、一度なぞって終わり」ばかりではなく、「何度か訪れ、その旅先での楽しみを深めていくこと」も意識していきたい。